maniax:
もしどこかの新聞社が、民主党からお金をもらってひいきの記事を書いていたとしたら、みなさんはどう思うだろうか。それは「ジャーナリズム」だとは思わないし、その記事も信用もできないのではないだろか。
あえて書く。そういうやり方の仕事をしておいて「ジャーナリスト」を名乗るのは、僕は納得がいかない。そしてそういう人に、自分が従事している仕事や業界をダシにしてiPhoneを持ち上げられているのを、苦々しく見ている日本のメーカーやキャリア関係者がたくさんいることを指摘しておく。
PR活動の一つとしてやるのは一向に構わない。こういう仕事があるのはわかる。だが、この場合は発言の後ろには[PR]と付けるべきだし、それができないなら「ジャーナリスト」の看板はおろすべきだ。これは、Twitterで8万人以上のフォロワーを持つあなたの責務だ。
それと、Twitterで@shoinoueさんが
Apple系の雑誌やブログの記事って、Apple関連製品以外を使い込まずにAppleを評価している向きがどうしても強い気がして。特に、iPhone。iPhoneに載っかった技術は何でも偉いんかい、と。
と指摘しているのに、
iPhoneについては技術より、世界規模で与えた影響の大きさに注目してます。例えば日本ではHD撮れる携帯もあるけどどれほどの人々の暮らしを変えたか。対してiPhone 3GS発売1週間でYouTube動画掲載が4倍。他に携帯業界に与えたインパクトも無視できない
とまったく見当違いなレスをし、論点をずらしている姿は滑稽以外の何者でもない。文章をよく読むとわかるが、抽象的な表現ばかりでまったく論になっていない。単に事実をもっともらしく並べているに過ぎない。
あなたがジャーナリストなら聞かせて欲しい。世界規模で与えた影響とは具体的にどんなものか。HDで動画撮影できるWoooケータイが変えられなかったと指摘する人々の暮らしを、iPhoneはどう変えたのか、それを具体的に。そして、Youtubeの動画掲載が4倍になったという事実は、他に携帯業界にどんなインパクトを与えたのか、を。
Twitterは議論に向かないと逃げてばかりのあなたに、日本の通信事業者、携帯電話メーカーに従事している者として、今日はあえてお聞きした。反論はもちろんお受けする。
ちなみに、私のTwitterのPostの半分以上はiPhoneからだし、自宅のパソコンはマックだ。またiPodも数台持っているし、正直、Windowsモバイルはキライだ。そして毎日のゴミ出しは、種別をiコンシェルでチェックしているし、マクドナルドのクーポンはかざすクーポンを使っている。INFOBAR2でモバイルSuicaを使っているし、声で知らせてくれるアラームは重宝していることを付記しておく。
あえて「@」もなしで、目につきにくいところで書かれているので、見逃すところでした。どうして、日本では強い口調で批判しておきながら、あえて相手に見えない場所に書き込むというやり方をする方が多いんでしょう。
「拝啓」と書いておきながら、実はご自分の仲間うち以外には読んで欲しくないということなんでしょうか。
わざわざ見えないように工夫されているので、読むなということかもしれませんが、ちょっとリンクをクリックすれば、@iskw226 さん、 @tall_latte さん、 @boobyn さんあたりの話しは見ようと思えば見えてしまうわけです。もしかしたら、お互いにとって不幸を招くパンドラの箱かも知れないし、見なきゃいいかもしれないけれど、昨日は見てしまったわけで、それなりにガッカリしました。
さて、それではいくつか書かれている話題について書いていきます。
1)「ITジャーナリスト」という肩書きについて:
これについては記事執筆の仕事も減らし、コンサル業が中心になっていることもあるので、使うのをやめようかなと思って、実は先月くらいからTwitterでもつぶやいていました。ただ、講演などで肩書きを求められることも多いので、そのまま使っちゃってましたが。
iPhoneに関しては、前夜祭などのプロモ的案件もありましたが、今は、ベンチャーのiPhone向け戦略や企業(主に製造業や通信業者)での講演が本業になりつつあります。
iPhone関係の記事はMicrosoft MacTopiaと、ITproの「iPhoneショック2」の連載、あとは自分のブログくらいに絞って、他はほとんど書いていません(GAPブリーフィングというイベントの告知も含めて、急遽、TRENDYで1本記事を書きましたが)。
いい機会なので、ちょっと考えさせてもらいます。ただ、既にスライド提出済みの講演や記事ではそのままになっちゃいますが。
2)@shoinoueさんとのやりとりのズレに関して
これは純粋にたくさんメッセージをもらっていたので、操作ミスでreplyをするtweetが間違ってずれただけです。
というか、@k_taimania さんのこちらの発言に返信したつもりでした:
@nobi まったく影響していないとは言いません。ただ、iPhoneに耽溺して買ったという人ばかりでもないのもまた事実だと思います。200万の耽溺を生み出したのであれば私も革新だと思いますが、現実はそうではないかと。
揚げ足取りが目的でなければ、ご理解願えますでしょうか。
で、私がApple製品を褒める理由はいくつかありますが。まず第1に、実際にそう感じることが多いからです。
もちろん、アップル以外でも優れていると思う製品やデザインはあります。私もお揃いでINFOBAR2のmidoriを持っていますが、これはお気に入り携帯の1つで、@tall_latteさんの目には入っていないかもしれませんが、私のtwitterにも散々、登場しています。
CASIO製携帯もしかりです。SHARPは、PHSは好きでしたが、携帯は、PHSを知っているだけに違和感が大きかったのか、馴染みませんでした。Pはごめんなさい、ギミックはおもしろいので海外の人に見せるのですが、満足できた試しがありません。
音楽プレーヤーでは、携帯型だとあまり気に入ったのがなく(GigaBeatの最初のワンセグ対応のは気になりましたが試す機会がありませんでした)、アップル以外だとかえって飛び道具的なNetJukeやRollyの方が気に入っています。
他の製品すべてを触っているわけではありませんが、それでもアップルの製品にはつきぬけたところがあるとは思っています。
これはおそらく製品を見たときに、機能の数を重視するか、それともデザインを重視するかといった気になるポイントの違いもあると思います。
私はトータルデザインの部分が気になります。
工業デザインもそうです。
アップルや日本メーカーの開発者やデザイナーの方々とたくさん話しをしてきましたが、話しをしてきましたが、ソニーも、日立も、NECも、プロトタイプのレベルでは素晴らしいデザインをたくさんつくっています。でも、これが製品化される前に、何度も品質管理とかにダメだしをされるうちに、角も特徴もないヤボったいデザインになってしまう。
品質管理が苦情が言われないための「逃げ」のデザインを押し付けてくるために、そうなることが多いようです。
これに対して、アップルのQAは「アップルらしい突き抜けた感じが残っているか」「製品当初の方針が反映されているか」といった開発者/デザイナーにとって追い風の品質管理で、そういう意味では、ずるいくらいに境遇が違う、というのも一因でしょう。
そしてハードとソフトの両方をつくっていることから来る連携の部分。
残念ながらこれができる会社は本当にアップルくらいしかなくなってしまった!と思っていたのですが、最近になって1つ希望の星が生まれてきました。
日本では発売していませんが、PalmのPreです。触ってみましたが、なかなかデザインもよく、同期のしやすさなども含めて、非常によく練られた素晴らしい製品です(売れ行きではiPhoneに負けていますが)。
このPalm Preには、私はもう1つ救われている部分があります。企業とかにいってアップル流、グーグル流のイノベーションの講演をしても、「結局、スティーブ・ジョブズみたいな経営者がいないとダメなんじゃないか」といった議論になってしまいがちだったのですが、Palm Preの登場で、アップル流イノベーションは移植できるかも、と紹介できるようになったからです。今のPalmのCEOはかつてのジョブズの右腕です。
ちょっと長くなりつつあるので、ここいらへんで、@shinoue さんへの返答にしたいのですが、いいでしょうか?
3)後だしジャンケン
つづいて@iskw226 さんの「後だしジャンケン」に対しての私の考えを言わせてもらいます。ポイントは2つ。
1つ目は、もしアップル以外の会社が「後だしジャンケン」をしたとして、同じ状況をつくれていたか、という話しです。
いい例が思い浮かびませんが、例えばHTCなども日本では新参でしたが、できませんよね。
もし、日本の他のメーカーが参入したとして、AppStoreを含めたソフトで進化するグローバル展開のプラットフォームの生態系を描いて製品化できそうな会社が思い浮かびますか?
多くの企業は新規参入しても、それ以前に同じ業界にいた他のメーカーによってつくられたコンテクストの中で、他社よりちょっと安い製品とか、そういう些末なところで勝負をしてしまったんじゃないかと思います。つまりグランドデザインの部分ができていなかったんじゃないかと。
それはキャリアがコントロールしているからとか、OSを持っていないから、と言われるかもしれませんが、その通りで、アップルは一番、他社が競合しにくいようなビジネスをつくりあげてしまったんじゃないかと思っています。
もう1つのポイントは、アップルが後だしジャンケンとして、本当に日本のメーカーに警告期間はなかたのかという視点です。
実はiPhoneが発表される2007年1月の前から、私もいくつか携帯系の取材を始めています。私は特にBREW系のプラットフォームを中心に取材していました。もう明け方なので詳しく何年かまでは調べて書きませんが、それまではCESでも日本の携帯電話は花形だったのに、iPhone登場の数年前から、日本メーカーの海外市場撤退が始まり、かつてのCESでの先進携帯の座は韓国製携帯に奪われつつありました。
@iskw226 さんとも3人で話したことがある某企業の現会長とも、当時から、日本の企業の目をなんとか海外市場に向けさせないといけない、という話しをしていました。
例えば海外では、既にRAZRとかが登場して、薄型化の波が広がっていて、それがいずれ日本にも来そうだと言うことが言われていました(日本は実際には2年くらい遅れてきたけれど)。
この頃は、ちょうどワンセグとかおサイフとかの機能が標準化されている頃と重なって、キャリアがそこに力を入れたことで、さらにガラパゴス化が加速していた時期です。
で、私はこの時期を超えた当たりから、実は日本の携帯電話の端末力は急速によわまってしまったんじゃないかと思っています。
実際、日本のシャープの電話やパナソニックは優秀だと思って、海外でうることを想像してみたんです。そしたら、よく考えたら売りの機能の大半は、キャリアとかが用意した機能で、日本のネットワークや特殊な環境がないと真価を発揮できない。
つまり、国内では強い内弁慶だけど、海外に持っていくと役に立たない。
既にこの時点で、日本の携帯電話の普及率は9割とかを超えていました。
日本の携帯業界は新ハードウェア機能の追加、追加で18ヶ月買い替えで食いつないでいくのか、と心配になり始めていた時期です。
その間にも韓国のメーカーとかは日本よりはるかに大きい市場で体力を蓄えている。
今は日本の端末が優秀でも、これから先、本当にその優位性を保てるのか。
日本ももっと大きい市場で戦って、規模を大きくしなければならないんじゃないか。
でも、結局はワンセグ、おサイフ重視に行っちゃったんですよね。もちろん、おサイフはこれなしではやっていけないほど愛用していて、本当のサイフは忘れて、おサイフ携帯だけで外出といったこともかつてはよくTwitterに書いていましたが…
いずれにせよ、日本は国際市どうするの?と考えるチャンスは十分あったのに、自分たちで頭を使って戦略を練るんじゃなく、キャリアの言われるがままに開発する最終選択をこのあたりでした気がしちゃった気がします。
それに後だしジャンケンにしても、勝ちは勝ちなわけで、その手が出されるのを阻むという選択肢もあったかもしれないけれど、通ることがわかっちゃったからには、それ以外のあらゆる手をつくして、それに勝たなきゃならないと思うんです。
まあ、勝ち負けというと、また、「iPhoneのどこがいい?」議論になっちゃいますが、
信頼ならない私以外でも、ITの専門家の方も:http://satoshi.blogs.com/
デザインの専門家の方も…
とここまで書いて、気がついたけれど、別に @tall_latteさんもiPhoneの良さは認めてユーザーなんですよね。
となると、@boobyn さんがおっしゃる:
「一連の流れはiPhoneの是非ではなく、そのモノの伝え方はどうなのよ?」という部分かもしれませんね。
そこは、私は狙ってやっている部分があります。
何を狙っているかと言うと、文章のオープニングは、記事を読んでもらうために、文章の勢いを最重要視しています。
これはドン・ノーマンという認知心理学の博士の影響も大きいですが、読者は文章を読み始めた瞬間からあきはじめていると思っています。 なので、リードの文とかでは、いかにしてスピード感を出すかを重視しています。 プレスリリース、そのままの無感情なニュースならともかく、やはり、せっかく書くからには読んでくれないと記事は生きてこない。
その表現の部分が、過剰に強く響く部分はあるのかもしれないな、というのは津田さんのコメントを読んでちょっと思いました。
これは記事に対しての考え方やアプローチの違いも大いにあると思います。 日本のメディアの記事の書き方は、非常に厳格に公平性、中立性にこだわりますが、よくITmediaやZDNetなどに載る翻訳系の記名のコラム系記事は違いますよね。 私のやり方は、立場をはっきりさせた上で、その論を強く主張する、というそっちのやり方に近いかもしれません。
ただ、私はどんなに公平を装った記事でも、本当の中立公平はありえない、という考えです。ちょうど、今日、さきほどはてなブックマークでみかけた、ここの議論にちょっと関連している気がします:http://b.hatena.ne.jp/entry/newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2009/09/post-63.php
いずれにしても、嫌みとか裏の意味じゃなくって、@tall_latte さんの「日本の意地」に期待していますよ(なんか、明田がっていうのもあるけど、もう、そういうの面倒になってきた)。
議論するなら普通に正々堂々としましょうよ。私がフォローを切った、気に入らない意見を言うとどうのこうのと書かれているけど、申し訳ないけど、こちらは、そのいきさつ、(記憶容量小さいので)もう覚えていません、でも、ブロックはしてないわけですよね?何か1人、最初からけんか腰の人がいたので、その人はブロックしたのは覚えているんですが、Twitterでは、ネガティブな発言が多い人は、一時期大量にフォローを外しました。というのも、人間ってポジティブな雰囲気からものを生み出すのであって、ネガティブはブレークになっても、あまりものは生み出さないじゃないですか。
Googleとかでも、悪いムードを伝播する人の有害性みたいなのを重く見ていて、排除する傾向があるのですが、それの小スケール版:http://diamond.jp/series/worldvoice/10011/
でも、本当にそれで外したかもわからないし、Twitterは実際に「絶対にフォローしていた人」が突然、外れていることもあるし(最近、 @emoyan という人のリンクが外れていました。もっとかわいそうなのは、 @taromatsumura は、お勧めユーザーで、おそらく8万フォロワーくらいいたと思うんですが、今はいきなり0です。 ーでもTwitterは、このいいかげんさ、だらしなさ、信頼のできなさが、いい緩衝剤になっている部分もあると思っているんですが、そこらへんの議論はまた別の機会に自分のブログででもしようと思います。
それにしても、実はtumblrってあまりテキストを投稿したことないんだけど、これ読めるのかな?